一学期の共通教育授業にて

今年度の共通教育教養としての日本語」は、「「日本語の常識」を疑う」というような講義題目で行ったが、そのうちの一回、

本書には、「伝統的な言語学には、ことばの音の情緒感についての、意味とまったく切り離した考察を見出すことが出来なかった」(p.62)などという文言があるが、そのようなことに触れている言語学関連の成果は、見いだすことが出来る。

参考としてあげたものの文献一覧。

遠藤邦基「濁音減価意識――語頭清濁を異にする二重語を対象に――」『国語国文』46-4(1977年
岡島昭浩「「言海採収語・・・類別表」再読」『国語語彙史の研究』22和泉書院2003年*2
鈴木孝夫「音韻交替と意義分化の関係について――所謂清濁音対立を中心として――」『言語研究』42 (1962年)・『日本の言語学1』(大修館書店1981年)等所収
屋名池誠「ある連音忌避」『松村明先生喜寿記念国語研究』明治書院1993年

佐久間鼎なども入れた方がよかった。