国語語彙史研究会

関西大学

第96回国語語彙史研究会


奥村佳代子明治期漢文小説の一側面――『台湾日日新報』から――」
明治初期の漢文雑誌類が、目次だけでもデータベース化されていないと、それ以降の漢文系の作品類から、その時代の特徴を探し出すことは難しいことだと感じました。
明治の後期になって、白話小説語辞書が再刊される、ということの背景を考えたいとも思いました。


山田健三「「草仮名」名義考」
面白く拝聴しました。吉沢義則およびそれ以降の流れとの違いはよく分かりましたが、築島裕矢田勉との違いについて、触れて欲しかった。秋萩帖有年申文は違う、という点では共通しているので。


小野正弘国語語彙史における近代――広義と狭義と――」
狭義の近代語の初頭を、「プチ中世」と見なしたのが、面白く思えました。