拝受

西田隆政さんから、
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~kinsui/char-sympo-2009.htm
の会場で、

ツンデレ表現の待遇性――接続助詞カラによる「言いさし」の表現を中心に――」
  甲南女子大学研究紀要第45号 文学・文化編
2009年3月19日発行

を頂きました。ありがとうございます。

要旨:本稿は,ツンデレ表現を待遇性の側面から使用上の特徴を検討したものである。その結果として,接続助詞カラによる「言いさし」のツンデレ表現については,他のツンデレ表現とはことなり,対偶面での使用上の制約があることがあきらかになった。この表現は,相手に対して,自分の本心ではないことをいうことで,逆に自分の本心を察することを要請する。それゆえ,上位者が下位者に対して使用するのには,使用上の制約があるとかんがえられるのである。


キーワード キャラクター・発話頭のつっかえ・上下関係・対等の関係・お嬢様ことば

          参考文献
可愛零編(2005)『「ツンデレ」大全』株式会社インフォレスト
金水敏(2003)『ヴァーチャル日本語 役割語の謎岩波書店
金水敏編(2007)『役割語研究の地平くろしお出版
釘宮理恵(2007)『ツンデレカルタ』株式会社DEARS
釘宮理恵(2008)「ツンデレ百人一首』株式会社DEARS
定延利之(2005)「ささやく恋人,りきむレポーター岩波書店
定延利之(2007)「キャラ助詞が現れる環境」金水敏編『役割語研究の地平くろしお出版
畑健次郎(2007)『少年サンデー公式ガイド ハヤテのごとく!』(小学館)
萌え用語選定委員会(2005)『萌え萌え用語の萌え知識』株式会社イーグルパブリシング
ヤマグチノボル(2008)『ゼロの使い魔 Perfect Book』宝島社
西田隆政(2008)「役割語としてのツンデレ表現――「役割表現」研究の可能性――」土曜ことばの会2008年10月11日発表資料
         参考サイト
アイムエンタープライズ タレントプロフィール
 釘宮理恵 http://www.imenterprise.jp/data.php?id=12
ネ言(2006a)ツンデレ言語論(1)
 http://d.hatena.ne.jp/negen/20060607/1149675022
ネ言(2006b)ツンデレ言語論(2)
 http://d.hatena.ne.jp/negen/20060612/1150081951
ネ言(2006c)ツンデレ言語論(3)
 http://d.hatena.ne.jp/negen/20060627/1151385886
ネ言(2006d)ツンデレ言語論(4)
 http://d.hatena.ne.jp/negen/20061121/1164097139
ネ言(2006e)ツンデレ言語論(5)
 http://d.hatena.ne.jp/negen/20061122/1164182910
ネ言(2008a)ツンデレ言語論(6)
 http://d.hatena.ne.jp/negen/20080723/1216746778
ネ言(2008b)多重役割制約
 h ttp://d.hatena.ne.jp/negen/20080916*1