金水敏「日本マンガにおける異人ことば」など

金水敏先生から『マンガのなかの〈他者〉』臨川書店

をいただきました。


金水先生の「日本マンガにおける異人ことば」では、特に戦後の〈アルヨことば〉のことが多く書かれています。


兵隊支那語」についても書かれています。こうしたことばは戦記物に用例が見えることがありますが、国語辞典類に載せられることは殆んどありません。これらの資料も探したいと思っています。


金水先生は「おわりに」も書かれていますが、ここで、九州人について書かれています。周縁に属する九州人というわけです。私は、明治時代などにおける薩摩弁観というようなものからはじめて九州人観を追おうと思っているのですが*1吉村和真氏の指摘したという「漫画九州人の2大基本タイプ」というものを、是非參照せねばと思いました。

*1:謡曲共通語伝説〉の流れです。https://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/yokyoku/buke.htm