盛岡での日本語学会など2

同じく方言研究会竹田晃子さんのご発表、「明治期国語調査委員会による音韻口語法取調の概要と第2次調査資料の分析」は、私好みの発表です。


大正の関東大震災で焼失した、国語調査委員会資料を、地方に残る資料などから復元してみようというものです。岩手県ではまとまった稿本があるということでした。


質疑の時間に私も発言したのですが、その際に言及したのは、『国語調査資料焼失報告』という謄写版資料で、福井県小浜市図書館でみたものです。どこかの図書館にもあるかと思うのですが、うまく見つけられずにいます。題名が違っているのかもしれません。竹田さんにお知らせしたいと思っています。

また、教育学の研究者が似たようなことをしようとしていた、と申しましたのは、国語教育関係のMLに入っていたときに得た情報でした。長崎県に資料が残っているの、という情報でした。


是非とも、多くの資料が発掘されますことを望んでいます。


東条操著作集をぱらぱらと見てみたのですが、震災による焼失からあまり時間をおかずに副本の提出を求めていたら、沢山あつまっただろう、というようなことが書いてありましたが、今なお、埋藏されていることを祈念するものです。